2025年、トランプ大統領が再び発言しました。
「日本ではアメリカ車が売れないのは、日本が不公平な貿易慣行を続けているからだ」
という趣旨のコメントです。
たしかに、今もなお日本市場におけるアメリカ車のシェアはわずか。
しかし、それが本当に「日本のせい」なのでしょうか?
この記事では、トランプ大統領の発言をきっかけに、
「なぜ日本人はアメ車を買わないのか」というリアルな理由を整理しつつ、
今注目のアメ車3選や、日本でも売れている最新モデルも紹介します。
アメ車が日本で売れない理由
1. 高価格と為替の影響
円安基調が続く2025年、輸入車全体が値上がり傾向にありますが、
アメ車は特にその影響を強く受けています。
もともと大型で高価格帯の車種が多いアメ車は、円建てでみるとさらに高額。
「この価格なら、ドイツ車や国産高級SUVのほうが安心できる」
という選択肢に流れるのは自然な流れといえるでしょう。
2. 燃費性能と維持費の問題
ガソリン代が高止まりしている現在、燃費の悪さは深刻な問題です。
日本では1リッター30kmを超えるハイブリッド車も普及している中、
リッター5〜8kmというアメ車も多く、
「燃料代だけで家計が圧迫される」と考える人も少なくありません。
また、自動車税や重量税も排気量・重量に比例して跳ね上がるため、
維持費を考えたときに二の足を踏む層は非常に多いです。
3. サイズと日本の道路事情
特に都市部では、道路幅や駐車場のスペースが限られています。
全幅2mを超えるようなアメ車では、
「自宅マンションの駐車場に入らない」
「細い道を曲がれない」
という実用面の問題が発生します。
この「物理的な理由」は、いくらブランド力やイメージ戦略を強化しても超えられない壁です。
4. ディーラー網とアフターサービス
正規ディーラーの少なさ、部品供給の遅さ、
アフターサービスに対する不安は、今もなお払拭しきれていません。
特に地方では、
「近くにサービス拠点がない」
という問題もあり、安心してアメ車を選びにくいのが現実です。
5. ブランドイメージと信頼性
1970〜80年代に定着した「壊れやすい」「燃費が悪い」というイメージは、
残念ながら今も一部の消費者に根強く残っています。
たとえ最近のアメ車が大幅に改善されていても、
「過去の印象」が消費行動に与える影響は想像以上に大きいのです。
日本市場で成功するために必要なこと
- 日本仕様(右ハンドル・小型化・高燃費モデル)の充実
- ディーラー網とアフターサービス体制の強化
- ブランドイメージ刷新(信頼性・品質向上の地道なアピール)
- 「日本人の暮らしにフィットする」モデル展開
これらに本気で取り組めば、
アメ車が日本市場で巻き返す可能性は十分にあります。
【おすすめ】今買うならこのアメ車!3選
ここでは、「日本人にもおすすめできる今注目のアメ車」を3台厳選して紹介します!
① ジープ・レネゲード(Jeep Renegade)
コンパクトSUVながら、本格オフロード性能を兼ね備えた1台。
全幅も1800mm未満で、日本の道路事情にもマッチ。
デザインもカジュアルで、若い世代にも人気が高まっています。
🔵おすすめポイント:
- コンパクトサイズ
- 街乗り+アウトドア両方OK
- 燃費も改善傾向
② フォード・マスタング マッハE(Ford Mustang Mach-E)
フォードの電動SUV。スポーティなデザインと電気自動車らしい滑らかな走行感が特徴。
国産EVにはないアメリカンな存在感が魅力です。
🔵おすすめポイント:
- 完全電動EV
- スポーツカーらしい加速性能
- 未来的なインテリア
③ シボレー・トレイルブレイザー(Chevrolet Trailblazer)
ミドルサイズのSUVで、日本専用チューンも施されている話題のモデル。
比較的取り回しもしやすく、実用性も十分。
🔵おすすめポイント:
- アメリカンデザインながら実用サイズ
- 価格も比較的手ごろ
- ディーラー網の拡充中(GMジャパンの積極展開)
【最新】日本でも売れているアメ車はこれだ!
2025年現在、日本市場で比較的人気のあるアメ車もいくつか存在します。
- ジープ・ラングラー(Wrangler)
→ 根強いアウトドア人気。カスタム需要も高い。 - キャデラック・XT4
→ コンパクトラグジュアリーSUV市場でじわじわシェア拡大。 - シボレー・カマロ(Camaro)
→ スポーツカー好きの間で一定の支持を獲得。特に若い世代に人気。
特にジープブランドは、
「日本仕様右ハンドル」
「日本専用装備」
を徹底して展開しているため、売れ行きが好調です。
アメリカ車も、しっかり日本市場にローカライズすれば、
「選ばれる存在」になれることが証明されつつあります。
まとめ:アメ車は変わりつつある。日本人もそろそろ再評価を
トランプ大統領が主張するように、確かに「壁」は存在するかもしれません。
しかしその多くは、日本人が合理的に選択した結果にすぎません。
とはいえ、近年のアメ車は確実に「日本向け進化」を遂げつつあります。
今後さらに、日本市場にフィットする魅力的なモデルが登場すれば、
「アメ車=買わない」という時代も、少しずつ変わっていくかもしれません。
まずは試乗してみる。
そんな小さな一歩から、「アメ車との新しい付き合い方」を始めてみるのもアリですよ!
◆参考記事◆