十朱幸代に「両足切断」の噂が出た理由とは?
2025年現在も現役で舞台に立つ女優・十朱幸代さん。82歳という年齢を感じさせないその姿に、多くの人が驚かされる一方で、「両足を切断したのでは?」というショッキングな噂が一部で広がっています。この情報は事実なのでしょうか?
結論から言えば、両足切断という噂は完全な誤解です。実際には2010年に両足首の矯正手術を受けただけで、切断手術ではありません。この記事では、噂がなぜ広がったのか、実際に受けた手術の内容、そして現在の活動状況までを詳しく解説します。
誤解の発端は「足首手術」
噂のもとになったのは、十朱さんが2010年に受けた大がかりな足首の手術です。腰の骨を使った足首への骨移植手術で、片足11時間、もう片足10時間という大手術でした。その後、半年間の入院と車椅子生活、1年近いリハビリが必要だったことから、「歩けなくなった」「足を失った」という誤情報が広まってしまったのです。
ネットで広がったデマの背景
芸能人にまつわる健康情報や事故、手術といった話題は、しばしばセンセーショナルに扱われ、SNSや一部まとめサイトで事実以上に誇張されがちです。「十朱幸代」「足の手術」といったキーワードが変換されるうちに、「両足切断」という極端な噂になったと考えられます。

引用:スポニチ
実際に行われたのは“足首の矯正手術”
手術に至った経緯と症状の深刻さ
十朱さんの足首の問題は、20代の頃から舞台で激しい動きを繰り返してきたことによるもの。捻挫を完治させる暇もなく次の舞台に臨んだことで、くるぶしの変形が進行。40代になると慢性的な痛みが現れ、寝ていてもズキズキと痛む状態に。医師からは「このままでは歩けなくなる」と警告され、手術を決意したといいます。
左右合わせて21時間!驚きの骨移植手術の内容
67歳だった2010年に行われた手術は、腰の骨を切り取り、足首の関節に移植して形を整えるという極めて高度なもの。まず片足を11時間かけて手術し、1ヶ月後にもう片方を10時間かけて行うという段階的なアプローチが取られました。
これほどの大手術にもかかわらず、十朱さんは見事に乗り越えました。術後5ヶ月の入院と半年以上の車椅子生活を経て、女優として復帰するまでの道を歩んだのです。
リハビリ生活と女優復帰への強い意志
「もう歩けないかも」という不安
術後の車椅子生活では、「もう舞台に立てないかもしれない」「歩けるようにならないかもしれない」という不安に苛まれたと語る十朱さん。年齢的にも体力的にも厳しい状況の中でのリハビリは、想像以上に大変なものだったでしょう。
「死ぬまで舞台に立ちたい」強い想いが支えに
それでも、「女優として舞台に立ちたい」「私から女優を取ったら何も残らない」という強い気持ちが彼女を支えました。水中ウォーキングなどのリハビリメニューをこなしながら、約1年間のリハビリに専念。そして2011年、舞台『姑は推理作家』で山吹蘭子役として見事に復帰を果たします。
2025年現在の十朱幸代|舞台復帰と今後の展望
82歳でも日常生活に支障なし
あれから15年。2025年5月現在、82歳となった十朱さんは日常生活に大きな支障はなく、舞台女優として活動を継続中です。もちろん、激しい運動は控えているものの、朗読劇などでの出演を通じて精力的に活動しています。
一時はコロナ禍で仕事が途絶え、「このままフェードアウトしてもいいかな」と感じていた時期もあったそうですが、友人から「死亡説が流れている」と知らされて復帰を決意。見事にカムバックを果たしました。
舞台「燃えよ剣」で再び脚光へ
2025年5月16日、朗読劇「燃えよ剣〜土方歳三に愛された女、お雪〜」で主演を務め、正式に舞台復帰を発表。会見では「今回が打ち止め」としつつも、「観てくれた方には絶対に“来てよかった”と思っていただける」と笑顔で語っています。
今後についても「やりたいことがあれば、どんどんしゃしゃり出ればいい」と語る十朱さん。引退宣言はせず、自然体で女優人生を歩み続ける姿が印象的です。
まとめ|十朱幸代は切断などしていない!前向きな生き様に学ぶこと
十朱幸代さんに関する「両足切断」という噂は、事実とは異なる誤解です。実際には2010年に両足首の大手術を受けましたが、見事に回復し、舞台復帰も果たしています。
高齢であっても、適切な医療とリハビリ、そして本人の強い意志があれば、再び立ち上がることができる――その姿勢は多くの人に勇気を与えてくれるでしょう。
ネット上の誤情報に惑わされず、事実を正しく知ることの大切さ。そして、年齢に関係なく自分らしく生きることの美しさを、十朱幸代さんは教えてくれています。
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