こんにちは!今日は「関税」についてです。
海外旅行のお土産を買いすぎて税関で止められた経験はありませんか?あるいは、海外通販で「関税がかかりました」というお知らせを受け取ったことはありませんか?
最近、トランプ大統領の政策で「関税」が話題になっています。
そう、今日のテーマは「関税」です!難しそうな言葉ですが、実は私たちの生活に意外と身近なものなんです。この記事では、関税の基本的な仕組みをできるだけわかりやすく解説していきます。
関税って何?簡単に言うと…
関税とは、外国から輸入される商品にかけられる税金のことです。
例えるなら、外国から来た商品に「日本に入国するための入場料」を払ってもらうようなものです。この「入場料」は商品の種類や価格によって変わります。
なぜ関税があるの?
「なんで外国からの商品にわざわざ税金をかけるの?」と思いますよね。実は、関税にはいくつかの大切な役割があるんです:
1. 国内産業を守る盾になる
例えば、日本の農家が一生懸命作ったお米があるとします。もし外国から超安いお米が税金なしで大量に入ってきたら、日本の農家は太刀打ちできないかもしれません。関税は輸入品の価格を少し上げることで、国内産業に競争するチャンスを与えるんです。
2. 国の収入源になる
関税は国にとって大切な収入源です。この収入は道路や学校、病院などの公共サービスに使われます。
3. 国際関係の調整役になる
国と国との関係を調整する道具としても使われます。「うちの国の製品を買ってくれたら、あなたの国の製品への関税を下げますよ」といった交渉の材料になるんです。
関税はどうやって決まるの?
関税は商品によって全然違います。例えば:
- スマホやパソコンは0%(無税)
- ワインは15%程度
- お米は高いときには数百%(!)
なぜこんなに違うのでしょう?それは、以下のような要素で決まるからです:
1. 保護したい産業かどうか
日本で大切にしたい産業の製品(例:農産物)には高い関税をかけることが多いです。
2. 国際的な約束
世界貿易機関(WTO)など国際的な約束で、関税率の上限が決められていることもあります。
3. 貿易協定による特別レート
日本は様々な国や地域と経済連携協定(EPA)や自由貿易協定(FTA)を結んでいます。これらの協定を結んだ国からの輸入品には、通常より低い特別な関税率が適用されることがあります。
例えば、日本とEUの経済連携協定(日EU・EPA)では、EUからのワインの関税が段階的に撤廃されることになっています。
実際に関税はどうやってかかるの?
実生活で関税と出会うケースを見てみましょう:
海外旅行から帰国するとき
海外旅行から帰国するときは、基本的に「免税範囲」があります。例えば:
- お土産など:20万円まで免税
- お酒:3本まで免税
- たばこ:200本まで免税
これを超えると、超過分に関税がかかります。空港の税関で「申告するものはありますか?」と聞かれるのはこのためです。
海外通販を利用するとき
海外のECサイトから商品を購入する場合、価格が16,666円(税込み)を超えると、関税と消費税がかかる可能性があります。
例えば5万円の服を買った場合:
- 関税(10%とすると):5,000円
- 消費税(10%):5,500円(商品価格+関税に対して)
- 合計で:60,500円になります
最近の関税事情:知っておくと役立つ動き
関税の世界でも、最近はいろいろな変化があります:
TPPやRCEPなどの大型貿易協定
環太平洋パートナーシップ協定(TPP11)や地域的な包括的経済連携(RCEP)など、大型の貿易協定が増えています。これらの協定によって、協定国間での関税が下がり、私たちが海外の商品をより安く買えるようになることもあります。
デジタル貿易の拡大
電子書籍やオンラインゲーム、音楽配信など、デジタル商品の取引が増えています。これらには基本的に関税はかかりませんが、国際的なルール作りが進んでいます。
まとめ:関税は国際貿易の重要な「交通整理係」
関税は単なる税金ではなく、国内産業を守りながら国際的な貿易をスムーズに進めるための大切な仕組みです。
私たちの生活では、海外旅行や海外通販のときに特に意識することが多いですが、実は食べているもの、使っているものの価格にも関税は影響しています。
国際情勢や貿易協定によって関税率は変わっていくので、大きな協定が結ばれたニュースを聞いたら「これで何が安くなるかな?」と考えてみるのも面白いかもしれませんね!
関税の世界、思ったより身近で奥が深いでしょう?
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