最近ニュースで「日経平均株価が下落」という言葉をよく耳にしませんか?
投資を始めたばかりの方にとっては、「下がるってヤバいの?」「自分のお金は大丈夫?」と不安になることも多いですよね。
この記事では、日経平均株価が下がるとどんな影響があるのか、なぜ下がるのか、そして投資初心者がどう対応すべきかをわかりやすく解説します。知っておくだけで、焦らず落ち着いて行動できるようになりますよ。
そもそも日経平均株価って何?
まずは基本からおさらいしましょう。
日経平均株価とは、日本を代表する上場企業225社の株価をもとに算出された「株式市場の平均値」です。
トヨタ、ソニー、任天堂など、名前を聞いたことのある企業ばかりですね。
つまり日経平均は、日本経済の“健康状態”をざっくりと表す体温計のような存在。株価が上がっていれば景気がいい、下がっていれば不安なムード、ということがなんとなくわかります。
日経平均が下がると、何が起こる?
では本題。「日経平均株価が下がる」と、私たちにはどんな影響があるのでしょうか?
大きく分けて、以下の3つの視点から見ていきましょう。
① 投資家への影響
- 資産が減ったように見える(評価損)
保有している株の価値が下がると、含み損が発生します。売らない限り実際の損にはなりませんが、資産が減ったように感じて不安になりますよね。 - パニック売りをしてしまう人も
「もっと下がる前に売ろう!」と焦って売却してしまうと、安値で手放すことになり、損失を確定させてしまいます。 - 投資に対してネガティブになる
株価の下落=悪いこと、という印象が強くなると、投資そのものから距離を置きたくなる方も。
② 一般生活への影響
- ニュースで不安感が広がる
大きく報道されるため、「景気が悪くなるのかも」と心理的に不安になり、消費を控える人が増えることも。 - 年金や保険の運用にも影響
実は、私たちの年金も株式を使って運用されています。大きな下落が長期化すると、将来の支給額や制度への信頼にも関係する可能性があります。 - ボーナスや雇用環境に影響する場合も
企業の業績悪化→人件費削減や採用抑制、という流れになることも。直接的な影響はすぐには出ないかもしれませんが、長期的には要注意です。
③ 投資信託やNISA口座の残高が減る
- 特にNISAやiDeCoを活用している方は、「先月より残高が減ってる…」とショックを受けることもあるでしょう。ただし、これも長期で考えれば一時的なことかもしれません。
なぜ日経平均株価は下がるの?
株価が下がる理由には、さまざまな要因があります。
国際情勢の不安
戦争や紛争、テロ、政権交代など、海外で大きな出来事が起きると、世界中の投資家がリスクを避けようと株を売り始めます。
金利や為替の動き
日本やアメリカの中央銀行が金利を上げると、株式よりも預金や債券の方が有利と考える人が増えて、株が売られることがあります。
また、円高・円安の動きも企業の業績に影響を与えるため、それが株価に反映されます。
企業の業績悪化
日経平均を構成する企業の決算内容が悪かったり、今後の業績予測が下がったりすると、株価は反応して下がります。
投資家の心理
人は不安に弱い生き物。少し悪いニュースが出ると「売っておこう」と行動する人が増え、それが連鎖して下落が加速することもあります。
投資初心者がとるべき対策とは?
株価が下がると不安になりますが、そこで慌てるのはNG。以下のような対応を心がけましょう。
1. 短期の値動きに振り回されない
長期投資を前提にしていれば、一時的な下落はよくあること。過去のチャートを見れば、何度も暴落があり、そのたびに回復しています。
2. 分散投資でリスクを抑える
株式だけに資産を集中させると、下落の影響をモロに受けます。債券や金(ゴールド)、外貨など他の資産にも分散しておくことでリスクを減らせます。
3. 積立投資を続ける
日経平均が下がっているときこそ、実は積立投資のチャンスです。安い価格で多くの口数を買えるため、長期的には平均取得単価を下げられます(ドルコスト平均法)。
4. 自分の投資目的を再確認する
「老後資金のため」「10年後に備えて」など、自分がなぜ投資しているのかを思い出すことで、冷静さを取り戻せます。
まとめ:下がるのは怖くない。知識と準備があれば大丈夫
日経平均株価が下がると、ニュースも騒がしくなり、不安になるのは自然なことです。
でも、株価は上がったり下がったりを繰り返すもの。大切なのは、その波に振り回されず、自分のペースで投資を続けること。
焦らず、情報に踊らされず、正しい知識と判断力を身につけていきましょう。
今日の下落が、将来のチャンスにつながるかもしれませんよ。
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