はじめに
「住民税非課税世帯」という言葉を聞いたことがありますか?これは、一定の条件を満たすと住民税が免除される世帯のことを指します。「税金がかからないならお得なの?」と思う方もいるかもしれませんが、実は非課税世帯になることで受けられる支援や優遇措置がいろいろあるんです。
2025年も非課税世帯を対象とする給付金の支給が行われましたね。過去にも実施されています。
今回は、住民税非課税世帯の条件やメリットをわかりやすく解説していきます。もしかしたらあなたも該当するかもしれませんので、ぜひ最後まで読んでみてください!
住民税ってそもそも何?
住民税とは、地方自治体(都道府県・市区町村)に納める税金のこと。大きく分けて「均等割」と「所得割」の2種類があります。
- 均等割:所得に関係なく一律の金額を負担
- 所得割:所得に応じて課税
つまり、住民税が非課税になるということは、この「均等割」や「所得割」を払わなくてもよい状態になるということです。
住民税非課税世帯の条件
それでは、どんな人が住民税非課税世帯になるのでしょうか?主な条件を見ていきましょう。
世帯全員が住民税非課税であること
住民税は世帯単位で判断されるため、家族の誰か一人でも課税されると「非課税世帯」とはなりません。世帯全員の所得が一定以下であることが条件になります。
生活保護を受給している世帯
生活保護を受けている世帯は、基本的に住民税が非課税になります。これは自治体の制度として定められています。
障害者・未成年者・寡婦(夫)で、前年の合計所得が135万円以下
特定の条件を満たす人(例えば障害者や未成年者、シングルマザー・ファーザーなど)は、所得が135万円以下であれば非課税となります。
所得が市区町村の定める基準以下
自治体ごとに細かい基準は異なりますが、一般的には以下の年収目安を下回ると住民税非課税になります。
【目安】
- 単身世帯:100万円以下
- 夫婦世帯:156万円以下
- 夫婦+子供1人世帯:205万円以下 など
住民税非課税世帯のメリット
「税金が免除されるだけでしょ?」と思うかもしれませんが、実は非課税世帯になるとさまざまなメリットがあります。ぜび、確認してみてください。
国民健康保険料が安くなる
住民税非課税世帯の方は、国民健康保険料の軽減措置が受けられる場合があります。
医療費助成が受けられる
高額療養費制度の自己負担額が軽減されるため、病気やケガの際の負担が少なくなります。
各種給付金・助成金の対象になる
例えば、特別給付金や子育て世帯向けの支援金など、住民税非課税世帯を対象とした給付金が多数あります。
公営住宅の優先入居が可能
住民税非課税世帯の方は、自治体の公営住宅への入居が優遇されることがあります。
自分が非課税世帯か確認する方法
「自分が住民税非課税世帯かどうかわからない…」という方は、以下の方法で確認してみましょう。
- 住民税の課税証明書を取得(市役所・区役所で発行可能)
- 自治体のホームページをチェック(住民税非課税基準が記載されていることが多い)
- 役所に直接問い合わせる(わからないことがあれば自治体に確認するのが確実)
まとめ
住民税非課税世帯になるためには、所得や世帯構成によって条件が異なります。非課税世帯になると、税金の免除だけでなく、さまざまな支援を受けることができます。
「自分も該当するかも?」と思った方は、まずは住民税の課税証明書をチェックしてみましょう!
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